2024-05-07
親から相続した実家や、住み替え前に所有していた不動産など、将来利用するつもりがない空き家を売却したいと検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、空き家を手放すなら、少しでも好条件で売却できるタイミングを見極めたいですよね。
そこで今回は、空き家の売却に適したタイミングを見極める3つのポイントについて解説します。
大阪府池田市、豊中市、箕面市や兵庫県川西市、宝塚市、西宮市、伊丹市エリアで、空き家の売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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空き家を売却するタイミングを見極める1つ目のポイントは、不動産価格の相場です。
相場の動向を知ることで、「売り時」や、いくらぐらいで売れそうかを把握できます。
とはいえ、不動産取引をはじめておこなう場合、どのようにして不動産相場を調べれば良いのかわからない方も多いでしょう。
そこで、不動産相場の調べ方と、空き家売却のタイミングを見極めるコツについて解説します。
不動産価格指数とは、不動産価値の動向を表す指標で、国土交通省が毎月ウェブサイトで公表しています。
不動産価格指数は、2010年の平均価値を100と設定し、住宅の種類別に価格動向を数値化しています。
グラフになっているため、価値が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかがわかりやすく、相場の動向を見極めるのに有効です。
たとえば、グラフが右肩上がりなら、不動産の価値が上昇していることになります。
この場合は、さらに上昇する可能性があるため、しばらく様子を見ても良いかもしれません。
グラフが右肩下がりなら、より価格が下落することが予想されます。
この場合は、これ以上価格が下落する前に、空き家を売却するのが得策です。
以上のように、不動産の価値の動向を不動産価格指数で把握し、「売り時」の見極めに役立てましょう。
不動産相場は、以下のような方法で調べることができます。
類似物件の販売価格をチェックする
不動産情報誌やインターネットには、数多くの物件情報が掲載されています。
売却したい空き家と似たような物件の販売価格をチェックするだけでも、大まかな相場をつかむことができます。
土地総合情報システムを閲覧する
土地総合情報システムとは、国土交通省が運営しているウェブサイトで、不動産の実際の取引価格や地価公示を閲覧できます。
取引時期や、物件の種類、地域などを絞り込んで検索すると、取引価格がリストになって表示されます。
こちらでも空き家と似た条件の物件をチェックしてみましょう。
レインズ・マーケット・インフォメーションを閲覧する
レインズ・マーケット・インフォメーションでは、登録した不動産会社だけが利用できる「レインズ」というネットワークシステムに公開されている物件情報を、個人でも閲覧できます。
不動産売買の成約事例が掲載されているため、空き家の売却相場を把握するのに有効です。
このように、空き家を売却する際には、売主自身がまず相場の動向や相場観をつかんでおくことも、売却のタイミングを見極める大切なポイントなのです。
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3階建ての家は売却しにくい?その理由と売却時のポイントについて解説
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空き家を売却する際には、いくらぐらいで売れるのかを把握するために、不動産会社に査定を依頼します。
不動産会社は、物件の間取りや状態、立地条件などさまざまなことを考慮して査定価格を算出しますが、査定には「築年数」も大きく影響します。
そこで次に、空き家を売却するタイミングを見極める2つ目のポイントとして、売却しやすい「築年数」について見ていきましょう。
建物は、築年数の経過とともに劣化していくことから、建物の種類ごとに国が「耐用年数」を定めています。
耐用年数とは、その建物が本来の機能を持ち続けられる年数のことです。
たとえば、木造の一戸建て住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリートなどの建物は47年となっています。
築22年以上の木造住宅でも、問題なく生活できる物件が多く存在しますが、国が定めた耐用年数を過ぎると、その建物の資産価値はないものとみなされます。
そのため、不動産査定においても、耐用年数を過ぎた空き家は、価格に反映されないのが一般的です。
したがって、耐用年数と空き家の築年数を比較し、少しでも価値があるうちに売却するのが得策です。
先述のとおり、建物は年数の経過とともに劣化し、資産価値が下がるため、平均売却価格も下がっていきます。
建物の資産価値の下落率は、築15年までは比較的大きく、築10年で約半分になるケースも少なくありません。
築15年を過ぎると下落率はゆるやかになりますが、築25年以降はほぼ価値がない状態にまで下落するのが一般的です。
築15年ほどの空き家は、比較的きれいな状態のものが多く存在します。
また、価格も安くなることから買主が購入しやすいため、取引件数も多い傾向にあります。
したがって、空き家が築15年くらいなら、それ以上放置しても価値が下落する一方であるため、早めに売却を検討しましょう。
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居住中でも自宅を高く売るためのコツを3つのポイント別にご紹介!
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空き家の売却を検討するうえで、上記のほかに注目すると良いのは「住宅ローン金利」です。
住宅ローン金利が高いときと低いときでは、空き家の売れやすさや価格が違ってきます。
そこで最後に、空き家を売却するタイミングを見極める2つ目のポイントとして、「住宅ローン金利」について解説します。
住宅ローンは、金利が高いときに契約すると総返済額が大きくなりますが、金利が低いときに契約すれば、同じ金額を借り入れても総返済額は少なくなります。
同じ返済期間で比較した場合、総返済額が少ないほうが毎月の返済額を抑えられます。
つまり、買主にとっては、金利が低いときのほうが、負担が少ないため、住宅ローンを組みやすいのです。
住宅ローンが組みやすいときは、買主の購入意欲も高まります。
買主が購入しやすいときに空き家を売り出したほうが、売れやすいため、売主にとってもメリットとなります。
したがって、不動産は低金利のときに売却するのが得策なのです。
住宅ローンには、民間の金融機関の住宅ローンと、「フラット35」という住宅ローンの2種類があります。
フラット35とは、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。
フラット35の金利は、金利が変動するタイプよりも高めですが、全期間固定金利であるため、契約時に返済総額と毎月の返済額が決定します。
毎月の返済額が決定すると、将来の資金計画が立てやすい点が大きなメリットです。
近年の日本では低金利が続いていましたが、この先金利は上昇するといわれています。
したがって、低金利の今は買主がフラット35も利用しやすいため、不動産を売却しやすい時期です。
このように、空き家を売却するタイミングを見極めるコツの1つとして、金利の動向もチェックすることをおすすめします。
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住みながら不動産売却する方法とは?メリットや注意点もご紹介
空き家を売却する際には、まず不動産価格指数を参考に、不動産相場の動向を把握することで、価格が上昇傾向なのか下落が続いているのかを知ることができます。
また、売りたい空き家の築年数や、住宅ローン金利の動向なども、売却のタイミングを見極める材料となります。
しかし、不動産の売却価格を個人で予想するのは困難であるため、空き家を売却する際には不動産会社に査定を依頼し、適正価格と売却のタイミングを見極めながら売却を進めることが大切です。
「北摂不動産.com」は、大阪府池田市、豊中市、箕面市や兵庫県川西市、宝塚市、西宮市、伊丹市エリアで不動産の売却をサポートしております。
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